新型コロナウイルスにかからない・うつさないために

新型コロナウイルスに対するワクチンについて

新型コロナウイルスワクチンの3回目接種、5歳からの接種が始まっています。ワクチン接種を受けるかどうか判断するための材料として情報をお伝えします。

ワクチンを接種する理由

新型コロナウイルス感染症が重症化することはそれほど多くありませんが、人によっては急速に症状が進むことや症状がかなり重くなることがあります。また、重症化しなくても後遺症として倦怠感、呼吸困難、咳、嗅覚障害などが発生し、長期にわたって続く方もいらっしゃいます。

ワクチンの効果

ワクチンは発症の予防と重症化を抑える効果があります。発症の予防効果は約95%と言われていますが、感染を予防する効果は確実ではありません。ワクチン接種後屋外や接種した人同士ではマスクをしなくてよいとされている国もありますが、発症はしていないが排菌してしまう可能性があるので、周りにうつさないようマスクの着用はこれまで通り続けてください。

ワクチンは2回目以降も同じものでなければ効果がないという報告はありませんし、副反応が特に多くなるという報告もありません。逆に違うほうがより免疫が付きやすいのではないかとする意見もあります。どちらにしろ3回目接種をしないよりしたほうが効果が続くことは間違いありません。

ワクチンの副反応

現在のところ接種による深刻な副反応はほとんど報告されていません。注射部位の痛み、筋肉痛が多くみられていますが1日程度で収まることが殆どです。ただ、2回目、3回目の接種後は1回目より副反応が起こる割合が高く、発熱、疲労感などの症状も強く出ることがあるようです。アナフィラキシーは、稀ですが起こることがあります。すぐに対処すれば回復可能です。すでにほかのワクチンで起こったことのある方は注意が必要です。
なお、子供に副反応が特に多いという報告は上がっていません。

ワクチンは万能か

現在変異株が流行していますが、いまのところワクチンは変異株にも有効とされています。しかし、今後の現れる変異株によっては現在のワクチンが効きにくいものが出てくるかもしれません。
また、ワクチンによる免疫は一生続くものではありません。抗体には寿命があり、新型コロナウイルスに関しては抗体が8か月程度は有効濃度にあるという報告も上がっています。今後も定期的にワクチンを接種することになるのか、このまま感染が落ち着くのか今後の状況を見ていくしかありません。

新型コロナワクチンとほかのワクチンの接種間隔について

1.インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの間隔はどのくらい空ければいいか。
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの同時接種は今のところ問題があるとの報告はなく同時及び短期間での接種が可能です。ただし医療機関によっては副反応が出たときにどちらが原因かわからなくなるので、期間を開けるところもあります。

2.インフルエンザワクチン以外との間隔はどうでしょうか。
インフルエンザワクチン以外との安全性は現時点では明らかではないので、2週間開けることが推奨されています。

3.小児の定期接種との間隔は
小児においても成人と同じくインフルエンザワクチンとの同時接種は可能です。それ以外の予防接種は2週間開けて行います。

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