くすりの話 あれこれ ~代々木病院~

No.139:顎骨壊死

村上由里子 薬剤師 代々木病院

顎骨壊死とは、あごの骨の組織や細胞が局所的に死滅し、骨が腐った状態になることです。症状としては、口の中の痛み、あごの腫れ、膿が出る、歯のぐらつき、骨の露出などがあります。

ビスホスホネート製剤という骨粗鬆症の薬で治療中の患者さんに、まれに顎骨壊死が生じることが報告されています。ビスホスホネート製剤は、現在骨粗鬆症の治療によく使われていて、週1回、月1回の内服でいいものや注射剤などいろいろな剤型があります。ビスホスホネート製剤投与中に、化学療法や副腎皮質ステロイド薬の服用、抜歯などの侵襲的な歯科処置、放射線療法などを同時に行ったときに起こることが多いようです。

また、顎骨壊死は口腔内の不衛生な状況においても起きやすくなります。喫煙、飲酒、肥満もリスクになります。対策として、毎食後と寝る前の歯磨きや歯石の除去で口腔内をきれいに保つこと、定期的な歯科検診を受けることが大切です。ビスホスホネート製剤を服用している患者さんは、歯科受診する際に薬を服用していることを伝えてください。休薬が必要になることもあります。もし、症状がみられた場合はすぐ医師、薬剤師に相談してください。

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