トップページ > 業務紹介 > 患者さん向け医薬品情報 > くらしと健康「くすりの話あれこれ」
| No. | 月 | 表題 | 執筆者 |
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19
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2006年9月1日 | くすりとの良い関係つくり | 間規子 |
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20
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2006年10月1日 | 食べすぎ、胃もたれ | 河本佳子 |
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21
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2006年11月1日 | “甘〜い薬?”――甘草 | 斉藤典子 |
| 22 | 2006年12月1日 | 「くすりの本あれこれ」 | 北市こずえ |
実は5種類を超えるとくすりとの良い関係は難しくなると言われています。どうでしょう? 不安になった方が多いかと思います。そこで安心情報、5種類以下の人はほとんどいらっしゃいません。高齢者では、平均で7〜8種との調査結果もでています。くすりとの良い関係つくりはなかなか難しいのが現状のようです。
では、なぜ難しくなるのでしょうか? 今回は、二つについて書いてみました。
作用の強さ:人は年を重ねれば腎臓、肝臓も老いていきます。しかし、くすりは年齢によって手加減をしてくれません。量や種類を減らすことで腎臓、肝臓の疲れを軽くすることにつながります。特に、眠り薬や安定剤は年齢に合った関係を作ることが重要です。70歳以上の方で転倒転落(転んだり、ベッドから落ちたり)と薬の関係を調査したところ、眠り薬や安定剤を使用していた人は全体平均の約2倍、転倒転落を経験していたという報告もあります。
のみ合わせの関係〈相互作用に注意〉:くすりと食品そして、くすりとくすりなど、お互いが体の中で作用し合い、必要以上に強力になり、普通の量でも副作用が起きたり、逆にお互いが効果を打消しあい、効かないからと量が増えて副作用だけが起きたりということに注意しましょうということです。のんでいる薬の種類が増えるほど相互作用による副作用の起こる確率は高くなるという調査結果もでています。
そこでくすりとの良い関係つくりのための提案です。
先ず絶対守っていただきたいのが「自分ひとりでは薬を減らさない、やめない」ことです。くすりとの良い関係をつくる第一歩はくすりと喧嘩別れしないことなのです。また、必要なくすりをやめないためにも必ず守ってください。量や種類を減らすのが目的ではなく、今の自分に丁度良くて安全な量や種類を、医師や薬剤師と相談して定期的に見直していくことが、くすりとの良い関係つくりの秘訣です。
くすりとの関係は時には日々、そして年々では確実に変わっていきます。良い関係を保つため、身近にいる薬剤師に、くすりなどへの疑問、気持ちを聞かせてください。
今年も暑い暑い夏が終わりを告げようとしています。夏の間は、いわゆる夏バテをされて、食欲があまり進まなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな夏が過ぎると、食欲の秋です。その言葉だけで、おいしい季節の食べ物が頭に浮かんできます。
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しかし、いくら食欲がたくさんあっても、限度を超えると…胃が重い、もたれる、胸焼けがするなどのいやな症状がでてきます。本来、胃からは強い消化力をもつ胃酸が出ます。そして粘液がその強い胃酸から胃を守ることで、バランスを保っています。
しかし、ストレスや不規則な食事、胃への刺激物などによってバランスが崩れることで辛い症状が出てきます。この胃もたれ、胃の重い感じは、内視鏡などでの検査ではわかりにくく、自覚症状で気づくものです。
原因は、
(1)消化された食物の胃からの排出が遅れる
(2)胃酸分泌の異常
(3)ストレス
などが関係しています。
そして胸焼けは、胃液が逆流することで起きます。これは内視鏡検査でわかることもあります。胸焼けは、長時間前かがみの姿勢でいたり、妊娠、肥満によって腹圧がかかったり、便秘で胃が圧迫されることでも起きやすくなります。
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つまり、これらの症状は、食べ過ぎや不規則な食生活で食べのものが胃に溜まってしまったり、ストレスで胃の働きが弱まってしまったりすることで胃が荒れた状態になり、辛い症状が起きてくるのです。そうなると、逆に食欲がなくなったり、気持ちも沈みがちになったりと悪循環です。
そこで対策として、
I よくかんで食べる
II 便秘を治す
III 消化管運動改善薬(ガスモチン)、消化薬(セブン・イーP、MM散など)で治療するなどがあります。また、胃酸が多く、荒れている状態にはグロリアミン、シューアルミンなどが使われる場合もあります。
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食べ過ぎない程度に元気においしく食事を楽しみましょう。
効能は、解毒、抗炎症、鎮痙、去痰、抗アレルギー、胃酸分泌抑制等が知られます。さらに、主成分のグリチルリチン酸は、肝疾患の注射や飲み薬、抗アレルギーの点眼薬、皮膚疾患の飲み薬等、幅広く配合されており、お使いの方も多いことでしょう。
甘草は実に多彩な作用があります。主成分のグリチルリチン酸が多くの作用を持つ他、女性ホルモン様作用の成分、抗潰瘍作用の成分等、何種類もの成分が関与し、未知のものも含め、世界的に研究が進められています。
本来、生薬は多成分として働くため、ひとつずつの成分だけで語ることはできませんが、それにしても、多彩な作用を持つのが甘草です。
その中でよく知られているのが、主成分のグリチルリチン酸が副腎皮質ホルモンの代謝を抑え、ホルモンの作用を強化するというものです。副腎皮質ホルモンの持つ強力な抗炎症、抗ストレスの働きを高めるというわけです。
一方、甘草等を大量、長期に摂取した場合、この副腎皮質ホルモンの水分貯留、カリウム排泄への弱い作用が強まり、浮腫、高血圧、低カリウム血症等を生じやすくなります。初期症状に手足のしびれ、筋肉痛、脱力感等が多くみられ、ひどくなると不整脈、尿細管萎縮等の報告もあります。
摂取の中止により、速やかに改善されます。現在では、甘草の含有量に制限が設けられていますし、治療として多い量を使うこともありますが、短期使用では殆ど問題ありません。しかし、大量を数ヶ月以上使う場合や、高齢者や腎機能が低下している方は気をつける必要があります。
甘草は、原料の殆どが輸入で、使用の5%が薬、95%は食品等といわれます。甘草含有の食品やサプリメント、一般用医薬品等をいくつも摂っているかたは、これに医療用の甘草が重なると、思いがけず摂りすぎになることが考えられます。摂りすぎないようにしながら、良薬を上手に使いたいですね。
「知っておきたいくすりのQ&A」全日本民医連 編 新日本出版社 ¥1400
くすりと上手につき合うためのアドバイスがやさしく書かれています。「くすりってなに? 知っておきたいQ&A くすりと上手につき合おう 等」Q&A式なので興味のあるところから読むこともできます。副作用についての記述が多いのも特徴です。少しでも副作用を防ぎたいとの思いが伝わってきます。
「サプリメントとの賢いつきあい方」藤竿伊知郎 あけび書房 ¥1400
この欄に連載していた記事が本になりました。サプリメントの基本的な考え方が身につきます。中でも6段階で見分ける方法は必見です。健康のためサプリメントでも飲もうかなと考えている方はこの本を読んでからでも遅くないでしょう。
「食べ物とがん予防」坪野吉孝 文春新書 ¥760
「はんらんする健康情報の信頼性を見分けるには、どうすればよいか?」「がん・栄養・環境リスクについて、最新の医学専門誌には、どんな研究が報告されているか?」この2つがこの本のテーマです。「がん予防が十分に確認されたビタミンやミネラルのサプリメントは今のところ存在しないというのが現時点での結論」とも述べています。
「今年はどうする?インフルエンザ」母里啓子 監修 ジャパンマシニスト ¥1100
予防接種や特効薬については専門家の間でも見解が分かれていますが、この本は現在のインフルエンザ治療について批判的に解説し、特効薬タミフルの副作用にも警鐘を鳴らしています。
「ちょい太(ふと)でだいじょうぶ」鎌田實 集英社 ¥1600
「がんばらない」で知られる鎌田医師の本です。日頃の健康法や「寒天ダイエット」を紹介し「健康にはBMI=22が理想だが、ちょい太(BMI=24〜26)でも大丈夫。コレステロールは260位まではくすりは使わない。」など本書は内科医としての集大成でもあるとのことです。食事がすべての基本であるという姿勢が印象に残ります。