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くすりの話あれこれ

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No. 表題 執筆者
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2006年1月1日 冬の肌のかゆみ―原因は乾燥。スキンケアで「保湿・バリア機能」守ろう 岡本明子
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2006年2月1日 花粉症の予防について 玉置梨絵
13
2006年3月1日 暮らしの中のくすり 斉藤典子
14
2006年4月1日 「お薬手帳」をつくりませんか。 北市こずえ
15
2006年5月1日 ジェネリック医薬品の話 谷本昌義

冬の肌のかゆみ―原因は乾燥。スキンケアで「保湿・バリア機能」守ろう

【かゆみの原因】

 寒くなると肌のかゆみを訴える人が増えますが、その原因の多くは乾燥です。冬は気温が下がって汗の量も少なくなり、肌の水分も減少して痒みがでてきます。

 皮膚は体内から水分が蒸発するのを防ぐ 「保湿機能」や、体に不要なものが侵入するのを防ぐ「バリア機能」として働いています。

 しかし皮膚は乾燥に弱いものです。皮膚が乾燥すると、その表面から水分や油分が奪われて「バリア機能」が低下し、外からの刺激に無防備な状態になっています。「バリア機能」が低下した乾燥肌は、ちょっとした刺激にも敏感に反応し、かゆみを生じやすくなります。

【かゆみの治療】

 無防備な乾燥肌を保議するには水分と脂が重要です。保湿剤を塗ることが基本となります。

 保湿剤のタイプには次のようなものがあります。

 尿素が入ったケラチナミン軟膏は、水分を保ち潤いを与えます。

皮膚をやわらかくする効果もあります。

 ヒルドイドソフトは保湿効果と、血行を良くする作用があります。ワセリンが入った軟膏は皮膚の表面に脂の膜を作って、水分が蒸発するのを防ぎます。

 どの保湿剤も優しくなでるように塗ってください。すり込むとかえって刺激になってしまいます。また、入浴後すぐの、肌がしっとりしている時に塗るのが効果的です。水分を肌にとどめることができます。

 かゆみがひどい場合や、症状が悪化した時には飲み薬を使うこともあります。抗ヒスタミン薬です。これはかゆみや炎症を抑える働きがある薬ですが、かゆみの原因である乾燥は治せません。そのため飲み薬とあわせてスキンケアが必要です。

 自分にあった保湿剤をこまめに使い続けましょう。症状がひどい場合は必ず皮膚科を受診してください。

【乾燥が原因ではないかゆみ】

 かゆみの原因は乾燥だけではありません。

 内臓の病気でもかゆみが出ることがあります。保湿剤を使っても症状が改善しない場合や、かゆみが長く続く場合は皮膚科専門医に相談してください。

 ふだんの生活では空気の乾燥に気をつけて、加湿器をつけたりすると効果的です。

岡本 明子(たくみ外苑薬局・薬剤師)

花粉症の予防について

 昨年は花粉が大量に飛散し、多くの方がくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、眼のかゆみなどの症状に悩まされました。これらの症状は花粉を「異物」と体が判断し排除しようとするために起こります。日本で最も多い花粉症は「スギ花粉症(2〜4月頃)」で次に多いのが「ヒノキ花粉症(3〜5月頃)」です。つまり、多くの花粉症の時期はこれから始まるということです。

 今年の花粉は昨年より大幅に減り、平年を下回るといわれています。しかし、アスファルトやコンクリートの多い東京近辺では通常土に吸収される花粉が風に吹かれて再び舞い上がるため花粉の量が少なくても注意が必要です。

 では花粉症にどのように対応すればよいのでしょうか?花粉症の治療には予防が大切です。症状が出る前から薬を服用することで症状が出る時期を遅らせたり、重症化を防ぐことができます。

 この治療にはアレルオフ(アレジオン)・アレロックなどが用いられます。これらの薬は眠気を起こしにくいといわれています。薬の服用は効果が十分に発揮されるのに1〜2週間かかるため、花粉の飛び始める2週間くらい前から開始するのが良いとされています。今年の関東南部の飛散予測は2月10日から20日とされていますので2月初めからの服用をお勧めします。

 花粉症の薬には目薬や点良薬も含め多くの種類があります。薬によって各症状に対する効き目や1日の服用(または使用)回数、副作用(眠気、口の渇きなど)の程度などが異なります。薬と薬の飲み合わせにも違いが見られます。

 また、よく使われる内服薬の抗ヒスタミン薬は、前立腺肥大や緑内障を悪化させたり、端息の方の痰を出しにくくすることがあります。症状が変化した時はもちろん、生活や持病への支障が出ないよう、医師や薬剤師にご相談ください。

もちろん、マスクやめがねをかける、ウールなどけばだった服を着ない、部屋に入る前に花粉を払い落とすことなども大切です。また、飲酒は血管が拡がって鼻が詰まりやすくなるので控えた方がよいでしょう。薬を適切に服用し、花粉から上手に身を守って快適に春を過ごしましょう。

玉置 梨絵(たくみ外苑薬局・薬剤師)

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暮らしの中のくすり

 今回は趣を変え身近なくすりをとりあげてみました。

 新宿御苑の寒桜にメジロが群れて蜜を吸いにきます。この蜜はビタミン・ミネラルが豊富です。桜は、咳痰・下痢・湿疹・食中毒に効能をもちますから、メジロの薬なのでしょう。桜の皮からは皆さんご存じのブロチン液という咳止め薬ができます。

 殺菌作用のあるものにニンニク、ネギ、ショウガ、大根、梅干し等が知られますが、特にニンニクの殺菌、抗ウィルス作用は強く、ネギは発汗解熱・健胃、利尿、便通、ねつき改善にも働きます。ショウガは殺菌と優れた発汗解熱、鎮吐作用をもち体を温め、コレステロール降下成分もあります。紫蘇(しそ)は魚毒を緩和する働きがあり、その昔、食中毒の子に紫色の葉を食べさせて蘇ったのでその名がつきました。アレルギーにもよいとされます。風邪の時にこれらを熱いお湯で好みに味付けして飲むと、風邪薬の効果も高めます。

 七味唐辛子は地域により違いはありますが、優れた配合です。胡麻は細胞の酸化、つまり老化を防ぐ抗酸化作用をもち、大さじ2杯で牛乳200ml分のカルシウムを含み、鉄等も豊富で、乾燥性の便秘も改善します。肉桂(にっき)(シナモン)は体を温め、元気をつけます。山椒は臭みを消し、胃腸の冷え・弛緩の改善に働きます。陳皮(ちんぴ)(ミカンなどの皮)は、気分を整え、胆汁分泌・腸管運動を促し、咳を鎮め痰を去り、血管強化に働きます。新しい皮は吐き気等があり1年以上経た陳(ふる)い皮が好まれたそうです。ケシの実は香味があります。麻の実は水分の乏しい便秘や痔を改善します。唐辛子は体を温め、殺菌、食欲増進し、中枢神経を介してアドレナリン分泌を促し、体脂肪の分解促進に働きます。紫蘇も入り、薬味の多くもその名のとおり漢方薬なのです。

 化学合成された薬は作用も確実ですが、毎日続ける“暮らしの中のくすり”は穏やかでおいしく、体の抵抗力・回復力を上手に引き出してくれます。

 健康法は千差万別。病は重くしないで治したいものです。早めの受診とともに、自分に合った“暮らしの中の薬”を見直してみるのもよいかもしれません。

 斉藤典子(たくみ外苑薬局・薬剤師)

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「お薬手帳」をつくりませんか。

今回はお薬手帳を取り上げてみました。

Q「お薬手帳」とは何ですか?
A「処方された薬の内容、のみ方等を記録していく手帳です」

Q「薬のほかに記入することは?」
A「副作用歴、アレルギーなどを記入する欄もあります。今までに薬で副作用が起きたこ とがある方やアレルギー体質の方はここに記入します」

Q「実際の使い方は?」
A「処方箋といっしょに薬局の窓口にお出しください。調剤の時、薬の重複やのみあわせをチエックし、その日の薬を記載してお返しします。市販薬を買う時にも薬剤師に見てもらうと安心です」

Q「複数の病院を受診していますが、手帳は病院毎に分けるのですか?」
A「すべて一冊の手帳に記載していきます。医師が他院の薬を確認できるよう診察の時は必ず見てもらいましょう」

Q「お薬手帳をつくると会計は高くなりますか?」
A「保険の割合により20円〜50円の負担になります」

Q「お薬手帳は作った方が良いですか?」
A「複数の医療機関を受診する方、副作用歴のある方、相互作用(のみ合わせ)の多い薬を服用している方は是非、作ることをお勧めします。それ以外でも、緊急でかかりつけ医以外の病院に行く時や旅先や災害時などにも役に立ちます」

お薬手帳は調剤薬局でいつでも作ることができます。

お気軽に声をかけてください。

北市こずえ(たくみ外苑薬局・薬剤師)

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ジェネリック医薬品の話

 最近テレビや新聞でジェネリック医薬品の宣伝を見かけたり、処方せんに「後発医薬品に変更可」の記載を見かけることはありませんか?今回はジェネリック医薬品(後発医薬品)を取り上げます。

ジェネリック医薬品ってなに?

 ジェネリック医薬品とは新薬(先発医薬品)の特許が切れてから他の会社が販売する新薬と同じ成分、同じ効き目の薬です。開発費用が安く済むため新薬に比べて約2〜7割の価格となっています。

薬局での支払いが半額になるの?

 ジェネリック医薬品の利点は、価格が新薬よりも安いことです。テレビなどでは「薬代が半分になります」と宣伝していたりします。しかし実際は医薬品にはジェネリック医薬品のないものも多くあります。また代々木病院グループのようにもともとジェネリック医薬品を多く使っている場合は安くならないことが多いのです。さらに安くなる場合でも、新薬とジェネリック医薬品の価格差がそれぞれ異なっている上に薬局での負担金には薬の価格のほかに技術料が含まれているため、負担金が半額になることはなく数十円しか安くならないこともあります。あまり過度に期待せず、薬局に問い合わせてください。

ジェネリック医薬品は使って大丈夫なの?

 ジェネリック医薬品の成分は新薬として発売されてからジェネリック医薬品が作られるまでの間に効果、安全性が確認されています。また、含量・安定性などの品質や効き方(生物学的同等性)が試験され同等以上であることが販売の条件となっているのでジェネリック医薬品が新薬に劣ることはありません。しかし、供給がうまくできなかったり、安全性の情報能力に劣る会社があるのも事実です。代々木病院グループは品質が確実で供給が安定しているジェネリック医薬品を選んで採用しています。別のジェネリック医薬品を希望される方は医師に相談してください。

谷本 昌義(たくみ外苑薬局・薬剤師)

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