サプリメントに頼らない生活

No.38:売り上げが伸びる機能性表示食品

藤竿 伊知郎(外苑企画商事、薬剤師)

3月7日、矢野経済研究所が健康食品の市場調査結果を発表しました。メーカー出荷金額が、2017年度は前年比0.9%増の7,619億円。2018年度は0.7%増の7,674億円と予想しています。健康的な身体づくりにかかわるプロテイン・乳酸菌・食物繊維や基礎的な栄養素が堅実に売れています。
健康食品の市場規模は微増ですが、2015年に新設された機能性表示食品は、2016年度に1,364億6千万円、2017年度は前年比21%増の1,649億円と大きな伸びを示しました。


4月2日、日本健康・栄養食品協会は、昨年の特定保健用食品(トクホ)市場が6,586億円、過去2番目の規模になったと発表しました。用途別構成比は「整腸」が53%、「中性脂肪・体脂肪」が30%、「コレステロール」が5%となっています。


25年の歴史を持つトクホは、2018年3月末時点で1082品目許可されています。機能性表示食品の届出数1335件(4月6日)。昨年10月以降でみると機能性表示食品は161件増えているのに、トクホは25件と低い伸びです。

新製品の発売が多く、トクホより柔軟な機能表示ができることから、機能性表示食品がめだちますが、国の審査を受けるトクホと比べ効果の信頼度は落ちます。広告に乗せられないように気をつけましょう。

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